鍼灸師を目指した13歳が夢を叶えるまでのお話#10

鍼灸の話
スポンサーリンク

またまた久しぶりのこのシリーズ。前回の#9から1年以上空いてしまいました。

前回は3年の秋までを振り返っていきました。

今回はいよいよ3年冬から鍼灸国家試験までのお話。

国家試験直前の勉強に対する取り組み、本番とその後の心境について詳しく綴っていきます!

スポンサーリンク

鍼灸国家試験への登竜門!卒業試験を振り返る

春先は順調だったものの夏を過ぎると成績が思うように伸びない時期が続きました。

11月の模試では180点満点中121点(正答率67.2%)。合格ラインに達しているものの少し不安を残す結果でした。

いよいよ卒業試験の時期となりました。

卒業試験は2回あるうちの1回でも合格ライン(正答率60%)を下回ると鍼灸国家試験を受験する権利が消滅する。

とても重要でありシビアな試験が始まりました。

雲行きが怪しい中迎えた第1回卒業試験

1回目の卒業試験は12月でした。

過去の模試では1度も合格ラインを下回ったことはないといえ、不安な気持ちは大きかったです。

課題は臨床医学各論と病理学。

特に臨床医学各論は問題数30問と1科目で合否を左右しかねない大きなポイントとなっていました。

手応えはやや弱い。試験後も不安な気持ちのまま結果発表の日を迎えました。

結果は以下の通り

科目医概衛生法規解剖生理病理総論各論リハ東概経穴東臨は理き理合計
問題数4649961030121620341010180
得点323572918511162687122
第1回卒業試験の得点

180点満点中の122点。正答率68.1%

前回の模試とほぼ変わらない納得のいく点数ではなかったものの何とか合格ラインに乗りました!

やはり課題の午前問題が正答率6割と足を引っ張る形になりました。

午後問題は大崩れせずいつも通りの点数でしたがもう少し点数取りたかったなという感じ。

年明けの第2回卒業試験はもっと点数を伸ばせるように。

とにかく午前問題の対策が必須でした。特に臨床医学各論の学習に時間を割いていきました。

年が明けての第2回卒業試験

年が明けた2022年1月。第2回の卒業試験を迎えました。

  • 前回の反省を踏まえての取り組みが反映される
  • 鍼灸国家試験を受験できるかどうかが決まる

前回の第1回卒業試験以上に大きな意味を持つ試験となりました。

緊張に加え、極寒の環境下での試験でしたがスムーズに問題は解けました!

第1回卒業試験の時よりも手応えは感じていました。

約1週間が経ち、結果が発表されました。

科目医概衛生法規解剖生理病理総論各論リハ東概経穴東臨は理き理合計
問題数4649961030121620341010180
得点344544622912162598131
第2回卒業試験の得点

課題として取り組んできた臨床医学各論の点数がしっかり伸びました!

午前問題が上手くまとまり前回より点数アップ!

トータルでも正答率73%と国家試験本番に向けて弾みをつける内容となりました。

無事鍼灸国家試験の受験資格を得ることができました。

ただ、目標はあくまでも正答率8割以上。

1点にこだわる姿勢を持って勉強に取り組む姿勢を貫いていきました。

スポンサーリンク

卒業試験後から鍼灸国家試験本番までの取り組み

鍼灸国家試験本番まで残すところあと約1ヶ月。

合格ラインにいたものの自分の目標である正答率8割に向けて最後まで追い込みを図りました。

鍼灸国家試験に向けて最後の模試

2月の初め、最後の模試がありました。

第2回卒業試験で良い点を取れていただけに自信はありました。

鍼灸国家試験に向けて勢いをつけることができれば!そんな思いで挑みました。

しかし結果は180点満点中126点…

正答率は7割と悪い内容ではなかったものの前回よりダウン。

学年順位は38人中22位。周囲の驚異的な追い上げもあり、ここにきて自身過去最低順位を叩き出してしまいました。

しかし、1度も合格ラインを下回ることなく模試、卒業試験を終えられたのは大きな収穫でした。

悲観することなく前向きな気持ちで鍼灸国家試験本番を待ちました。

最後の粘りを見せた自主学習期間

最後の模試が終わり、3年間のカリキュラムがすべて終了。自主学習期間へと突入しました。

鍼灸国家試験まで約3週間。最後の粘りを見せることになります。

起床時間、勉強時間、生活リズムすべてを自分でコントロールできる生活は自分にとってこれ以上ない環境でした。

最後の模試の結果が悔しい結果に終わったこともあり猛勉強。

過去問では過去10回分すべて正答率9割を超えるまで磨き上げました。

最後まで気を緩めることなく勉強に取り組みました。

満を持して挑んだ鍼灸国家試験本番

いよいよ鍼灸国家試験本番を迎えました。

前日の夜はいろんな思いや感情が頭の中を駆け巡り、あまり寝れませんでした。

  • やっと勉強から解放される喜び
  • 夢中になって取り組んできたものが終わってしまう寂しさ
  • どれだけ良い点を取れるか楽しみな気持ち

しかし、不安や緊張はなく、前向きな気持ちでいることができました。

3年間の集大成を見せた鍼灸国家試験当日

いよいよ鍼灸国家試験がスタート。独特な雰囲気の中でしたが大きな緊張はなく、普段通り挑むことができました。

午前問題は今までで1番の手応えを感じながら問題を解いていました。

よほど自信があったことで午前問題終了後、すぐに解答速報と照らし合わせていました。

なんと正答率7割超え!過去最高得点を叩き出していました。

実は午前問題が終了した昼休憩のタイミングで合格を確信していました。

午後問題の点数が午前問題を下回ったことは過去の模試で1度もありませんでした。

あとは目標である正答率8割超えを目指して午後問題に力を注ぐのみ!

少し楽な気持ちで午後問題を進めていきました。

少し気が緩んだことでミスがいくつかありましたが無事終了。

解答速報では合格ラインを大きく上回る結果となりました。

総合142点。正答率は78.8%と本番が1番良い結果となりました。

目標の8割にはギリギリ届かなかったものの合格できた喜びに満ち溢れたのを覚えています。

夢を叶えた瞬間

正式な合否の発表は3月。1番の落とし穴であるマークミスさえなければ鍼灸師になるという夢が叶います。

2022年3月25日:鍼灸国家試験合格発表当日

合格発表当日を迎えました。自己採点は合格していたし、マークミスは何度も見直しました。

いよいよ正式な合否が出ます。

無事に合格!

13歳から追いかけてきた夢が叶った瞬間でした。

大きな喜びと同時にここからがスタートだ!と身が引き締まる思いでした。

感動のラスト

鍼灸師の夢を叶えた数日後、自宅に一通の手紙が届きました。

鍼灸国家試験の合格証書です。ここには正式な得点が記載されていました。

なんと解答速報時点から点数アップ!

見事に鍼灸国家試験正答率8割超えという目標も達成していました。

目標にしていながら模試では1度も届かなかった正答率8割超え。

最後の最後、本番で見事に到達することができたことは本当に嬉しかったです!

まとめ:鍼灸師としての夢はまだまだここから

全10回をかけて自分が鍼灸師になるまでの道のりをお話していきました!

鍼灸国家試験合格からもうすぐ3年が経とうとしています。

鍼灸師になってからは本当に大変で、鍼灸師を辞めようとしたこともありました。

しかし、鍼灸師になれた時の喜び、あの日のことを思い出すとまだまだこの仕事で成し遂げたいことがあると思えます。

まだまだ未熟ではありますが鍼灸師として更なる活躍ができるようにこれからも頑張っていきます!

最後までお読みいただきありがとうございました。

24歳の鍼灸師
学生時代ケガに苦しんだ部活動生活を送ったことがきっかけで鍼灸師を目指す
専門学校入学直後は成績下位ながらもコロナ自粛期間をきっかけに成績が急上昇。国試本番では正答率8割越えで合格。グループ院に就職も2年で退職し現在は訪問鍼灸師として働きながら学生時代の思い出や現在地をブログ記事として更新中。将来は鍼灸院の開業を目指している

kage-hinata.612をフォローする
鍼灸の話
スポンサーリンク
かげひなたブログ
タイトルとURLをコピーしました