第6回の今回は専門学校入学のお話。
夢を追いかけ続けてようやく鍼灸学校に入学。
夢と希望に胸を膨らませた4月。
その思いは授業初日から一気に消え去りました。
前回までのお話はコチラ
入学
2019年4月待ちに待った鍼灸専門学校入学。
中学時代から追いかけてきた夢への第一歩が始まりました!
- 自分が興味のある分野に3年間打ち込むことができる
- 立派な鍼灸師になるぞ!
鍼灸の勉強ができることに喜びと楽しみでいっぱいでした。
慣れない環境でのスタート
迎えた入学初日。
なんとクラスメイトのほとんどが社会人で新卒は自分だけ。
10代~50代という幅広い年齢層のクラス編成でした。
看護師や栄養士と言った医療職についていた方もいれば、経理や現場作業員など鍼灸とは全く違う職種に就いていた方など様々な方がいました。
高校までは同じ年代の人としか関わってこなかった自分にとってはこれがかなり大きな不安要素となっていました。
希望が絶望へと変わった授業初日
入学式翌日から授業がスタート!
高校までは1コマ50分授業だったのが専門学校は1コマ90分授業。
授業スピード、慣れない用語初日から全くついていくことが出来ませんでした。
これが3年間も続くのか。苦しい日々になりそうだな。
授業初日にしてここからの3年間への希望が絶望へと変わってしまいました。
2日目以降の授業も全くついていけず。授業中はよくわからないまま教科書に線を引いてみたり、睡魔に負けて数十分、時には1時間近く寝ていたり。そんな状態でした。
そのため授業の終わりに行う小テストは全く点が取れていませんでした。
周りを見ると満点やそれに近い点を取っているクラスメイトばかりでした。
社会人を経験している方たち。今までしていた仕事を辞めて3年間という時間を強い覚悟とともにここに懸けてきた方たちと
ただ夢だけを追って社会の厳しさも何も知らずに高校でもさほど勉強に力を入れずにここまで来た自分との大きな差を感じました。
散々だった実技授業
座学がダメでも実技授業なら何とかついていけるかな?
そんな思いを抱きながら迎えた初めての鍼の実技授業。
鍼枕に鍼を刺すことと片手挿管を行いました。
鍼って難しいな
どちらもオープンキャンパスで行ったことはあったのですがやはり上手くいきませんでした。
それに加えて自分の学校はステンレス鍼ではなく基本的に銀鍼を使っての実技授業。
ステンレス鍼と比べて操作が難しいとされている銀鍼を入学して間もない自分が上手く扱うことは出来ませんでした。
片手挿管は1分間で15回が目安とされている中で2回や3回と話になりませんでした。
ただでさえ手先が不器用な自分が器用さ、繊細さを求められる鍼を扱うというのは高すぎるハードルでした。
お灸ならどうにかなるかな
座学もダメ、鍼もダメ。最後に残されていた可能性がお灸でした。
これがダメだったらもう鍼灸師にはなれないだろうな。
そんな思いを持って迎えた初めてのお灸の実技授業。火を扱うということもあってかなり緊張していたことを覚えています。
まずは先生が艾炷の作り方、立て方をレクチャー。スムーズに簡単そうに行っていたのを見て
これなら自分にもできるかも!と思ったのですがいざやってみると全く上手くいきませんでした。
艾炷が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたり、そして全く立たない。
お灸を据える以前の問題でした。
やはりプロの技というのは簡単には真似できないし身に付くものではないなと感じました。
同時に不器用な自分がこの技術を身に付けることが出来るのだろうかという大きな不安に襲われました。
夢なんか追いかけるんじゃなかった
入学して1ヶ月ほど。
座学もダメ、鍼もダメ、お灸もダメ
鍼灸師を目指しているのに鍼灸師になるにあたって必要な知識、技術が全く身に付かない、身に付く未来が見えない。
周りは出来るのに自分だけ出来ない。
学校に行くのが苦痛で仕方がありませんでした。
こんなはずじゃなかった。好きなことをやるってもっと楽しいことだと思っていた自分の考えが本当に甘かったなと日々感じていました。
夢を追いかけずに大人しく就職なり自力でいけそうな大学に行っていたらこんなに悩むことはなかったしもっと楽しい時間を過ごせているのだろうな。
ネガティブな感情が募る中、先生との面談によって希望の光が自分のもとへと差し込んできました。
まとめ
今回はここまで。
今になって振り返ってみても専門学校に入学してからの最初の1ヶ月が専門学校3年間の中で1番辛く、苦しい日々だったなと思います。
それでも絶対的な自信を持って国試を迎えられたこと、
国試本番でも正答率8割という結果を出せたこと、鍼灸師になれたこと。
努力を重ねれば、粘り強く戦い続ければここまで来れるんだということを自らの経験を持って示すことが出来たなと思います。
次回は絶望に陥った自分がここからの1年生としての日々をどう過ごしてきたかについてお話していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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