皆さんはお灸と聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
- 何だか熱そう
- 悪いことをしたとき罰としてにやられるイメージ
- 受けてみたいけどなんだか怖い
そんなイメージを持つ人は少なくありません
しかしながらお灸は正しく使うことで健康をサポートすることが出来ます!
その上熱くもありません
今回はお灸の「熱さ」という面にフォーカスしてお話していきます
お灸に興味のある方は必見です
それでは詳しく見ていきましょう!
お灸の熱さは調節できる
まずお灸って熱くないの?の疑問に答えていきます
結論としては
熱くもできるし熱くないようにすることもできる
熱さの調節は可能なのでどんな人でも安心して受けていただくことが出来ます
それではどのようにして熱さを調節していくのか
これにはいくつかの方法があります
早速見ていきましょう
お灸の熱さの調節方法
お灸の熱さを調節する方法としては次のような方法があります
- 大きさ
- 硬さ
- 燃焼具合
- 灸点紙を用いる
この他にも様々な方法で熱さを調節することができるのですが、今回はこの4つに絞って紹介していきます。
1.大きさ
まずは大きさの調節です
お灸は艾(もぐさ)を捻って形作っていくのですが
この形作られたものを艾炷(がいしゅ)と言います
艾炷の大きさによって熱さを調節することが出来ます
これは少し大きめに作った艾炷です
大きな艾炷を使えば熱い刺激を与えることが出来ます
熱いのが好きな方、しっかりとした刺激が欲しい方などは大きめに艾炷を作って据えてあげます。
こちらは先ほどより少し小さめの艾炷
熱いのが苦手な方、じんわりとした熱さが好きな方には少し小さな艾炷を用います。
このように艾炷を大きくすればするほど熱さは強くなり、小さくすればするほど熱さは弱くなります。
臨床現場においては患者さん1人1人に合わせて艾炷の大きさを調節してちょうどよい刺激を与えています。
2.硬さ
2つ目に紹介する調節方法は艾炷の硬さ
こちらは艾を捻って形作っていくときの捻る強さで決まります
強く捻れば硬くなり、弱く捻れば柔らかくなります
そして艾炷が硬ければ熱く感じ、柔らかければほどよい温かさになります
自分が鍼灸学生になったばかりの時はこれが上手くできず硬い艾炷ばかり作っていました。
そのためとても熱いお灸を据えてしまうことが多くありました。
ここに苦戦している鍼灸学生も多いことでしょう
柔らかく捻るのって最初は難しかったりします
適度な柔らかさに捻ることが出来るか、鍼灸師としての腕の見せ所でもありますね
3.燃焼具合
次に紹介するのは燃焼具合について
どれくらい艾炷を燃やすかということです。
全部燃やせば熱くできますし
逆に少ししか燃やさなければ熱さを抑えることが出来ます
全部燃やすのを「透熱灸(とうねつきゅう)」
八分目で止めるのを「八分灸」
基本的にこの2つを使い分けることが多いです
人によっては八分灸でも熱いと感じる方がいるので、
そういう方は半分くらいの所で止めてあげたり
上記で紹介した大きさや硬さの調節をしてあげたりすることでちょうどいい熱さに持って行ってあげます。
こちらは実際の透熱灸
身体の深い所まで熱さが来るような感覚があります
コチラは八分灸
よく見てみると最後まで燃やしきっていないことが分かるかと思います
ほどよい温かさを感じさせるお灸となります
そしてこの八分灸はお灸をした跡(灸痕)が残らないのも特徴の一つです!
透熱灸をすればお灸をした跡が残ってしまいます
灸痕を気にしない方は大丈夫なのですが結構気にする方もいるので
そういった方には八分灸などを行って灸痕を残さないようにしています
4.灸点紙を使う
最後に紹介するのは灸点紙(きゅうてんし)を使う方法
灸点紙ってなに?と思われる方も多いと思います
簡単に言うと熱さを和らげるシール状のものです
写真で見るとこんな感じ
これを使うことで熱さを和らげることが出来ます
程よい熱さで熱刺激が入ってきます
こちらも先ほどの八分灸と同じで灸痕を残さない方法の1つです
初めてお灸を受ける方や熱さが苦手な方には灸点紙を貼ってあげることで
気持ちの良いお灸を受けてもらうことが出来ると思います
熱さの違いによる効果の違いは?
今回はお灸の熱さを調節する方法4つを紹介していきましたが
これによって効果の違いが出るのでは?
と疑問を抱いた方もいるかもしれないので
お灸の熱さの違いによる効果の違いについても少しお話しておきます
熱ければ熱いほど効果が出やすい
熱くなかったら効果がない
そう考えている方もいるかもしれませんがこれは半分正解で半分間違いです
熱い刺激を与えることで最大限の効果が出る方もいますし
熱さを少し抑えた刺激を与えることで最大限の効果が出る方もいます
症状や体の状態によって適切な刺激量は変わってきます
これは専門的なお話になってくるのでまた機会があれば記事にしようと思います
覚えておいてほしいのは
お灸は熱ければ熱いほど効果が出るとは限らないということです
まとめ
今回はお灸の熱さの調節方法についてお話していきました
熱さに対する怖さのある方もいるかもしれませんが
この部分は自由自在に調節することが可能なのです
怖がらず、不安がらず受けてもらって大丈夫です
この記事を通して少しでも不安や怖さが拭えた方がいれば幸いです
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント
Rye, and Roman Pyrzak from The Fertility Institute of New Orleans, New Orleans, Louisiana, USA, and the Section of Reproductive Endocrinology, Department of Obstetrics and Gynecology, Louisiana State University School of Medicine priligy side effects