コンサル1年目が学ぶことから身に付ける話す技術

今回は大石哲之さんの著書「コンサル１年目が学ぶこと」から話す技術についてピックアップしていきます。

・本書の概要

• 元コンサルタントへの取材と自身がコンサルとして働いた体験談を組み合わせて30個の重要スキルにまとめた1冊
• 業界・業種を問わず広く活躍できる普遍的な内容が書かれている
• 話す技術、思考術、デスクワーク術、ビジネスマインドの4部構成

本書を読むことで、職業を問わず業界を問わず１５年後にも役立つ普遍的なスキルを、

社会人1年目で学んだ時の基礎的なレベルから理解できるようにります!

コンサル一年目が学ぶこと [ 大石 哲之 ] 価格:1,650円 (2022/10/25 10:56時点)

本書の中から今回は話す技術をピックアップ!

それでは早速参りましょう。

話す技術とは何か？

まずは話す技術とは何か？という所からですが、これは主にコミュニケーションスキルのことです。

小手先のテクニックではなく自然で普遍的な話を中心にまとめられています。

本書以外でも取り上げられている内容も多いのですが、それはつまりそれだけ重要だということです。

そういった重要ポイントを中心に次の4つの技術をお話していきます。

1. 結論から話す
2. 数字というファクトで語る
3. 相手に理解してもらえるように話す
4. 相手の期待値を把握する

結論から話す

多くのビジネス書に書いてあり一度は聞いたことのある方が多くいらっしゃるかと思います。

しかしながら著者はこの技術がコンサルとして学んだことの中で最も役に立ち、今も意識しているコミュニケーションの鉄則だと話しています。

学校では順番通りに話しなさいと習うことが多いので日本人は結論から話すことがとても苦手です。

• 結局何が言いたいのか分からない
• 話が長すぎて重要な箇所が分からない

そう言われる人は結論から話すことができていないことがほとんどです。

まずは結論から話し、続けて詳細を述べていく。この順番を間違えてはいけません。

ではどのようにすれば結論からスムーズに話すことができるのか？

その方法として本書ではPREP法が紹介されています。

PREP法を使おう

PREP法とは、

• Point:結論
• Reason:理由付け
• Example:具体例
• Point:結論の繰り返し

この型を使って話を進めていく方法のことです。

報告書はもちろん日常もメールも話すときも答える時もすべて結論から！

常にこの型を意識して話すことで相手との円滑なコミュニケーションを図ることができるようになります！

数字というファクトで語る

次に紹介するのは数字というファクトで語るということ。

ファクトとは事実のことで、自分の経験談や気の利いた言葉ではなく動かしようのない事実を指します。その最たるものが数字なのです！

数字でものを言うのが一番効果的

例えば、来季の利益目標を立てる時

• たくさん売上を出す
• コストを減らす
• 販売数を増やす

というだけではどのような取り組みが必要なのかが見えてきません。

大切なのは数字で示すこと。

• 今期の売上は〇〇円でコストは〇〇円で利益率は〇％
• これは前期と比べて〇円up、〇%upしているので来期は〇円up,〇％upを達成し
• 目標利益としては〇〇円を目標とします！
• そのために～といった取り組みや〇月までに〇円の利益を出すことを目指します！

といったように数字で語ることで具体性や説得力が生まれます。

まずは事実を集めること。その数字に意味があれば相手は納得しますし自ずと今後の方針が見えてきます‼

相手に理解してもらえるように話す

PREP法の型に合わせて簡潔に、数字を使いながら具体的に説明しても肝心の内容を相手には理解してもらえない。ということはよくあります。

大切なのは相手に理解してもらうこと。

ではどのようにすれば相手に理解してもらえるように話すことができるのか？

ゼロから話す

つまりは本当にそのものの所から話すということです。

例えば投資未経験の方に投資の話をする時

• インデックス投資がオススメです！
• 長期積み立てで複利の力を最大限に活かしましょう！
• 個別株投資はロスカットを徹底ましょう。ナンピンはリスクが大きいです。
• 手数料を抑えるためにネット証券口座を開設しましょう！

などと話しても理解を得ることは出来ないでしょう。

• インデックス投資とは何か？
• 個別株投資とは何か？
• 複利とはどういう仕組みなのか?
• ロスカット、ナンピンとはどういうアクションのことか?
• 手数料の相場やネット証券と銀行窓口の違い

など、かなり基本的な所から話していく必要があるのです

相手が何も知らないという前提に立って話を進めていくことで理解を得ることができるのです！

相手の理解を推し量りながら話す

ここまで準備して相手に話す。さて話は本当に通じているのか？このまま話して納得してもらえるのか不安になったりするものです。

本当に相手が理解しているか確認しながら話していく必要があります。

おおよそ分かりました。だいたい分かりました。という返答は全く理解できていないというのと同じだと著者は話しています

• 相手と目が合わない
• 資料をめくる速度が遅くなった
• あいまいな返事をする

などは相手が理解していないときに起こすシグナルです

こういった細かなシグナルを見落とさずよく観察しながら説明のペースを変えてみたり再度説明したりすることが大切です。

相手の期待値を把握する

どのようにすれば常に評価と信頼を得られて次にも仕事が来るようになるのか？

それは、

相手の期待を越え続けること

これこそがビジネスの基本であり最も重要なことです。

ビジネスというものは相手の期待を常に越え続けていくことにほかなりません。

そのためにはまず相手の期待の中身を把握する必要があります。

求められていないことに時間を割いても評価をされることはありません。

まずは相手が何を期待しているのかを把握する。

それが分かれば次はそのことにおいて何が何でも相手の期待以上の成果を出す。

100％ではなく120％の物を持っていく。

少し上を常に達成することが大切です！

多くのコンサルタントが語るビジネスの秘訣は

相手の期待値を測り1番重要な部分で期待を越えていく

ということ。このことを忘れずに仕事に取り組んでいくことで評価と信頼を得ることができます！

まとめ

以上が話す技術における重要ポイントでした！

• 結論から話す
• 数字というファクトで語る
• 相手に理解してもらえるように話す
• 相手の期待値を把握する

簡単なようで難しい。

どの業界でも必要でとても重要な内容となっておりました！

本書にはまだまだ大切なスキルが詰め込まれております。

1つ1つ実践していくことで必ず結果がついてくることでしょう。

まずは1つ行動に移すところから始めてみようと思います‼

最後までお読みいただきありがとうございました。