今回はパク・ジョンジュン氏の著書「Amazonで12年間働いた僕が学んだ未来の仕事術」
から成果を出すための考え方や取り組みについてお話していきます
Amazonで12年間働いた僕が学んだ未来の仕事術 [ パク・ジョンジュン ] 価格:1,760円 |
Amazonがなぜここまでこれたか、どのようにしてこの地位までたどり着くことが出来たのか
GAFAMの一角世界を代表する企業で12年間勤めた著者が学んだことには自分自身も多くの新たな発見がありました
その中から4つの取り組みをピックアップしていきます
15分の集中力で生き残る
長い時間働くことが素晴らしい、評価される
という会社は減ってきているとはいえ未だに多く存在しています
もちろんですがAmazonでは時間よりも生産性が求められます
著者はあまり集中力の持たないタイプでありその中で成果を出すために短時間で集中して仕事を行っていました
そもそも体が集中状態に入るとはどういうことなのか
という所から著者はアプローチしていきました
人間は習慣と意識によって体の感覚を集中状態に導きます
習慣とはルーティンのようなもの
意識とは集中するぞ!という意識
これから勉強するぞ!というときにゲームのことを考えていては集中することが出来ません
まずは勉強に対して意識を向けることが必要なのです
そして勉強に対して意識を向けるための行動を習慣化させる必要もあります
集中力を高めるためには方法そのものよりも自分に合った集中の儀式を習慣化させることが大切です
例えば勉強前に音楽を聴く、瞑想をする
このような自分に合った儀式を作っておくことで集中状態に体を持っていくことが出来ます
著者はフードをかぶってほかの刺激が目に入らないようにしたりアロマを焚いて嗅覚に刺激を入れたりして集中状態を作っていました
集中力が高まればより良いアイデアがたくさん浮かぶし仕事の処理もスピーディーになります
結局それは長々と仕事を行うよりも高い生産性を生み出すことに繋がるのです
AmazonではPowerPointを使わない
これは読んでいてとても驚いたのですがAmazonはプレゼンを行う際PowerPointを使わないのです
PowerPointは発表者には便利だが聞き手には難しいものなのです
というのも強調したい部分を目立たせスルーしたい部分はさりげなく隠すことができるからです
また、聞き手としては画面上にはキーワードしか映っておらず詳細は発表者の話を聞かなければ分からないためどれだけ良い内容でも発表者の技量が無ければ良いプレゼンにはならないし
反対に内容がさほど良くなくても発表者の話し方が上手ければ良いプレゼンになったりするのです
そういったことを防ぐためAmazonではPowerPointの代わりに6ページャーというのを用いて会議やプレゼンを進めていっているのです
6ページャーとは
6ページャーとはA4用紙6枚のナレーション式文章のことですべての内容を文章でまとめるものです
構成としては4つ
1.背景と課題
2.課題に応えるためのアプローチ方法(誰がどのように、それにより予想される結果)
3.アプローチ方式の比較
4.これからの取り組み及びその結果が顧客と会社にどのような革新をもたらすか
この4項目をすべて文章でまとめていきます
作成には通常数週間を要するかなり労力のかかるものとなりますがこれにより明確な内容を文章として整理することでき、また文字としてしっかりと残るためごまかしが効かないため正しい事実に基づいた判断が出来るようになります
普通の会社では見られない光景
ミーティングや会議では6ページャーが参加者全員に配布され最初の15分~30分はそれを各々が熟読する時間となっています
会議が始まってすぐ沈黙が生まれる
普通の会社ではまず見られない光景がAmazonでは当たり前となっているのです
6ページャーを読み質問や意見があればその箇所にメモをとっておき最後まで読み進めていく
読み終えるとここから議論がスタート
全員が同じ内容を熟知しているため認識のずれや誤解が生じたまま会議が進むことはなく活発な討論が成立するのです
このような進め方によりより深い議論となりベストな方針、政策を決めていくことが可能となります
「おすすめの商品」という言葉を使わない
日々当たり前のように利用するAmazonサイト
今まで全く気付かなかったのですがAmazonは「おすすめの商品」という言葉をサイト上ではあまり使っていないのです
Amazon会長のベゾス氏は簡潔な説明で正確に伝達することを重要視しています
そのためアイコンや略語を使ったりスペース削減やより素敵に見せるために言葉を減らしたりするのは本質から外れると考えています
Amazonではなぜおすすめなのか、どんな経緯でなぜレコメンドするのかを正確に伝えています
なので「おすすめ商品」ではなく
「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」
「よく一緒に購入されている商品」
「あなたのお買い物傾向から」
という言い回しをしています
何気なく眺めていたサイトにこんなにも工夫が凝らされていたとは
本当に驚きでした
愚かな質問をしてもいいですか?
Amazonの会議ではこのような言葉がよく使われます
同じことを何度も聞いたり的から外れたようなことを質問すると愚か者にされたりバカにされたりしますがAmazonは違います
Amazonでは愚かな質問をすることよりも知ったかぶりをすることこそ愚かで誤りであるという考えを持っています
そのため会議では質問者をきまり悪くさせることは絶対になく、いい質問ですね!という言葉とともに回答が始まるのです
これにより誰もが恐れずに自己主張でき、全員が正しい認識を持って会議を進め、その後の仕事にもつなげていくことが出来ます
まとめ
以上がAmazonに学ぶ仕事術についてでした
1番の学びはやはりPowerPointを使わないという所
今まで考えてこなかったことだし日本ではPowerPointによるプレゼンが当たり前ですがそういう風潮にあるからこそ強く印象に残りましたし合理的であるなと感じました
6ページャーを導入する日本企業は現れるのか
少し今までと違う視点を持つことが出来たかなと感じます
そして総じて言えることはやはりAmazonは素晴らしい企業であるということですね
これからも世界を引っ張っていく企業であり続けるのではないかと思います
本当にたくさんの学びがある1冊でした
仕事をしていく上でのヒントが多く隠されていますし顧客から支持される企業はどのような企業か
というのも考えさせられます
ぜひ手に取って読んでみてください
Amazonで12年間働いた僕が学んだ未来の仕事術 [ パク・ジョンジュン ] 価格:1,760円 |
最後までお読みいただきありがとうございました
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