久しぶりの更新になったこのシリーズ。
今回からは3年生の時の1年間を振り返っていきます。
前回のお話はコチラ
コロナという大きな逆境をチャンスに変え大きく成長した2年生。勢いそのままに専門学校ラストイヤーを迎えました。
2021年4月
専門学校生活最後の1年がスタートしました。
コロナという大きな困難を力に変え成績を一気に伸ばした2年生。勢いをそのままに国試に向かって突き進むのみでした。
最後の1年の目標はもちろん国試合格!
そしてもう1つ大きな目標を立てました。
国試正答率8割以上
2年生の1年間で一気に勢いをつけ、正直なところ3年生に上がる時点で国試に合格できる、すなわち正答率6割以上を取る見込みは十分にありました。その中で更なる高みを目指した理由は国試に受かったそのあとの事を見据えてでした。
どれだけ努力ができるか、技術を突き詰めていけるかが鍼灸師としての結果に繋がります。常に進み続け、努力のできる鍼灸師になるためにはこの1年を使って最大限の努力をする経験をしておこうと考えてこの目標を立てました。
あとはもう行動に移すのみでした。2年生の1年間で良い取り組みが出来たので学年が変わってもそれを淡々と続けていく日々。
勉強時間は1日2時間前後。調子が良いときや気持ちが乗るときはもっと長い時間を使ってはいましたが、基本的には決して長い時間勉強していた訳でも物凄く追い込んでいた訳でもありませんでした。
8割を目指すための努力がそれなのか。と言われそうですが大切なのは何時間勉強するかよりもどれだけ多くの知識を身に付け、理解することができるかです。短い時間の中で1つでも多くの事を学ぼうと勉強に取り組む方が自分には適していました。
- 国試に受かったその後を見据えて国試正答率8割を目標にした
- 勉強時間は1日2時間前後と短い時間に設定した
- 何時間勉強するかではなく1つでも多くの知識を得ること、理解を深めることを最優先した
初めての模試
3年生になると全7回の模試がありました。
初めての模試は5月のGW明け。ここでの目標は2つ
- 正答率6割にきっちりと乗せる
- 自分がどれくらいのペースで問題を解くことができるかを把握する
時期的には合格ラインに乗らなくてもダメージはないのですが、このタイミングで合格ラインに乗せることが出来れば大きな自信とモチベーションupに繋がると考え6割以上を目標に設定しました。
国試本番では制限時間が決まっています。午前90問、午後90問を各2時間10分の中で解いて、見直す。
クリアするためにどれくらいのペースで問題を解く必要があるのか。というのはしっかりチェックしておきたいポイントでした。
午前、午後問題ともに1時間程度で解くことが出来たました。東洋医学系の科目が自分は得意としていた分、午後問題はかなりスムーズに解くことが出来ました。
時間に関してはあまり考えなくても自分の場合は問題ないな。第1回の模試でそれを把握することが出来ただけでも十分な収穫でした。
結果と振り返り
得点は180点中118点。正答率で言うと66%と狙い通り合格ラインに乗せることが出来ました。
- 時間に余裕をもって解くことができた。
- 得点は180点満点中の118点、正答率66%と合格ラインには乗っていた
- 2つの目標をクリアできたこともあり良い内容で終えることができた
1回目の反省としては午前問題。5割後半しか取ることが出来ていませんでした。午後問題を得意としているとはいえもっと楽に点数を取るには、そして臨床で活躍するためには解剖学や生理学、臨床医学の知識は必須です。
そこが弱いとなると国試受かったその先がかなり不安だなと感じていました。各論、総論においては午後問題に入ってくる東洋医学臨床論との結びつきも強い科目になってくるので午後問題での点数を稼ぐためにも午前問題の対策は必須でした。
家での勉強でも解剖学、生理学の基礎からもう一度時間をかけながら勉強を進めていきました。
- 5割後半しか取れていなかった午前問題の科目に勉強時間を割いた
- 解剖学、生理学の基礎に戻り勉強を進めた
- 各論、総論の重要性を認識し、優先順位を上げた
勝負の夏
迎えた7月の第2回模試
第1回での反省をもとにコツコツと勉強を重ねていきました。
試験の最中は手ごたえを感じることのできた部分もありましたがやはり午前問題は出来が悪かったなという印象。
休憩を挟んでの午後問題は第1回模試同様スムーズに解くことができ、手ごたえは十分でした。
結果は次の通り
科目 | 医概 | 衛生 | 法規 | 解剖 | 生理 | 病理 | 総論 | 各論 | リハ | 東概 | 経穴 | 東臨 | は理 | き理 | 合計 |
問題数 | 4 | 6 | 4 | 9 | 9 | 6 | 10 | 30 | 12 | 16 | 20 | 34 | 10 | 10 | 180 |
得点 | 2 | 3 | 2 | 7 | 6 | 2 | 8 | 17 | 7 | 15 | 15 | 22 | 8 | 7 | 121 |
改めてこうやって見ても午前問題が撃沈しているのがよく分かります。
解剖、生理は成果が出ていたのですが病理学、各論でかなり苦戦しました。
得意の午後問題でしっかりと点数を稼ぐことができたのは狙い通りでした。
各論の知識も必要となる東洋医学臨床論の得点が伸び切らなかったのが当時の自分の実力を象徴していたなと今になっても感じます。
総合得点は前回から2点アップの121点、正答率は67.2%
伸び率は良くなかったのですが何とこの時は学年37人中5位という過去最高順位を叩き出すことができました。
全体として前回より得点が下がっている傾向にある中で何とか得点を上げることができていたのでした
- 解剖、生理は点数を伸ばすことができた
- 病理学、各論で大苦戦
- 午後問題は抜群の安定感
- 得点は121点、正答率67.2%、学年順位37人中5位という成績だった
点数だけ見ると上がり幅は小さかったのですがこの順位を出すことが出来たのは大きな自信に繋がり、勉強に対するモチベーションも高まっていきました。
苦手に立ち向かうために
ここでの反省はやはり病理学と各論。定期テストでも点数の出ていなかった2科目にどう立ち向かっていくかがポイントでした。
特に各論の点数を伸ばすことは最優先事項であると考えました。
先ほどもお話したように午後問題の東洋医学臨床論の得点にも直結してくるからです。
各論の知識が無いことで東洋医学臨床論の得点も思うように伸びないのは非常に勿体ないことです。
とにかく各論の勉強に時間を割いていかなければならない状態でした。
午後問題がかなり安定して得点を取ることができていた分、今までそこに費やしていた時間を各論、病理学の勉強に当てていくことで対応することができました
- 臨床医学各論の勉強にかなりの時間を割いた
- 病理学も同様に勉強量を増やした
- 午後問題はある程度点数が見込める分勉強時間は少なくした
次の模試は約2か月後の9月。
更なる得点アップに向け高いモチベーションを持って夏を過ごしていきました。
3年生の1年間は勉強スタイルをほぼ変えることはありませんでした。
ただひたすら過去問を解いていく。土日などまとまった時間を取れる日は午前に過去問1回分、午後に1回分と過去問を解くような日もありました。
そして分からない所は教科書で調べる。アウトプット中心の勉強でありながらもインプットにもかなり力をいれていました。
3年時の夏休みは4日間無いも同然でした。ただひたすらに1日2時間を積み重ねるそれだけでした。
3年生後半戦
あっという間に3年生も後半戦。
9月の第3回模試を迎えました。
各論、病理学の勉強の成果は出るのか?午後問題の対策の時間を減らしたが点数はどうなるだろうか??
期待と不安の中スタートしました。問題を解きながら今回もやはり難しいな。という印象。
熟考して解ける問題が少なく、知ってるか知らないか。知識の差を問われるような問題が多かったように記憶しています。
終わった後の手ごたえはあまりなく。今回は点数も順位も落としたかな。という感覚でした。
結果は次の通り
科目 | 医概 | 衛生 | 法規 | 解剖 | 生理 | 病理 | 総論 | 各論 | リハ | 東概 | 経穴 | 東臨 | は理 | き理 | 合計 |
問題数 | 4 | 6 | 4 | 9 | 9 | 6 | 10 | 30 | 12 | 16 | 20 | 34 | 10 | 10 | 180 |
得点 | 4 | 4 | 3 | 7 | 8 | 3 | 7 | 15 | 5 | 11 | 15 | 26 | 5 | 8 | 121 |
やはり午前問題の各論で30問中15問正解と大苦戦。病理学も3点と勉強量を増やしたものの報われず。という結果に終わりました
そして午後問題の東洋医学概論も前回から4点ダウンの11点。
自分の中で1番自身のある科目をこれだけ落としてしまったのはかなりダメージが大きかったです。
良かった点としては解剖生理はしっかりと点数を取れたこと、東洋医学臨床論は4点アップしていたこと。
病理学、各論以外の午前科目は安定して点が取れるようになってきていました。
点数は前回と変わらず121点、クラス順位は13位と一気に順位を落としてしまいました。
- 各論、病理学でやはり大苦戦
- 午前問題でも上記2科目以外では良い点を取れるようになってきた
- 1番の自信がある東洋医学概論で思うように点数が取れなかった
- トータルでの点数は121点と前回と変わらず
前回から点数が変わらず、順位は落ちたものの全く焦りはありませんでした。
しっかりと合格ラインには乗っていること、どこをどうすれば点数が伸びるかが明確だったからです。
不穏な空気の中でも
次の模試は11月。ここから先の模試は卒業試験を兼ねている回もあり、国試が受験できるかどうか、卒業ができるかどうかが関わってくるため絶対に落としてはならないものとなっていました
個人的には合格ラインに乗ってはいたので全く焦りや不安はなかったのですが、なかなか思うように点数が伸びない人たち、それを何とかしなければならない先生たちには不穏な空気が徐々に漂ってくる時期に差し掛かっていました。
そんな中でもとにかく自分のことに集中することを心がけました。
自分の場合は苦手な科目である臨床医学各論にどれだけ時間を割くことができるかがカギでした。
問題数も多い分ここをクリアすれば国試8割という目標に一気に近づくことが出来ることは目に見えていました。
- とにかく臨床医学各論に時間を使っていく
- 周囲に惑わされることなく自分のことに集中する
- 1日2時間の勉強をただただ積み重ねる
第4回模試で結果を出すべく変えてみたのが勉強スタイル。今まで各論は各論で勉強していたやり方を解剖、生理と結び付けるように勉強スタイルを変えました
例えば呼吸器疾患について勉強する時は、まず呼吸器の解剖学的知識を勉強します。
次に生理学で働きについて知識を入れ込んでいきます
ここができてから各論の範囲に入っていく
この順番を意識しながら勉強に取り組んでいくことにしました。
- 解剖学の部分を押さえる
- 生理学で機能について学ぶ
- 各論の範囲に入っていく
まとめ
専門学校3年生の春から秋までを振り返っていきました。
焦りと不安が重くのしかかる人もいれば平常心を保ち続け心穏やかに過ごせる人もいます。
3年生になった時どっちになりたいですか?
後者になるためには1,2年生の時に努力をすることが絶対に必要です。
小さな積み重ねが大きな成果を生みます。
今回は実際に模試の点数なども出しながら振り返っていきました。
結果に対する分析、アプローチのかけ方というのも非常に重要になってきます。
なにか1つでも学びになったものがあれば幸いです!
次は3年生の秋~冬を振り返っていきます
最後までお読みいただきありがとうございました。